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アウトライン
GISを利用した商圏人口推定
2005年度人文地理学・地誌学実験
2006年2月15日
担当:駒木伸比古・仁平尊明
前回の授業では…
コンビニエンスストア(CVS)から道路距離500mの商圏を描き,人口メッシュマップと重ね合わせた
⇒CVSがどんなところに立地しているのか,をだいたい把握できた
本日の授業では…
前回の授業で描いた商圏ポリゴンでメッシュ(今回は4次メッシュを利用)を按分し,各コンビニエンスストアの商圏人口を推定する
◆商圏人口の推定方法は?
2分の1地域メッシュ(4次メッシュ)の面積およびメッシュ内の人口は所与
⇒前回つくった商圏ポリゴンを利用して面積按分すれば良い!
商圏人口推定の流れ
メッシュの面積算出
商圏ポリゴンをメッシュでインターセクト
インターセクトされたポリゴンの面積を算出
面積比によりインターセクトされたポリゴン内の人口を推定
店舗番号によりサマリして各店舗の商圏人口を推定
メッシュデータの追加
メッシュを表示
⇒データ追加ボタン  を押して,「h12km4_tsukuba.shp」を選んで追加する
テーブルオブコンテンツの「h12km4_tsukuba」上で右クリックして,「属性テーブルを表示」を選択する
属性テーブルとは?
各図形における属性(人口,面積,就業率,etc…)などが記された表のこと
*.dbf(dBASE IV)の形式で保存されており,エクセルなどの表計算ソフトで編集することも可能
フィールド(列)の追加
まずはそれぞれのメッシュの面積を算出する!
⇒属性テーブル右下にある「オプション」をクリックして,フィールドの追加をクリック
フィールドの設定
フィールドの形式を設定する
メッシュの面積を求める (1)
「mesharea」という列が追加できた!
今度は面積の計算…「mesharea」の文字上で右クリック,「フィールド演算」を選択する
メッシュの面積を求める (2)
フィールドの演算式を入力する
⇒「高度な設定」にチェックをして,以下のコードを入力する
メッシュの面積を求める (3)
各メッシュの面積(単位は平方メートル)が計算できた!
商圏ポリゴンデータの追加
商圏ポリゴンの追加
⇒データ追加ボタン  を押して前回の授業で作った商圏ポリゴン(または「cvs_sa.shp」)を選んで追加する
Arc Tool Boxの起動
「Arc Tool Box」の起動
⇒赤い箱ボタン  をクリックすると,ツールボックスウィンドウが表示される
⇒「Analysis Tools>オーバーレイ>インターセクト(Intersect)」を選択する
インターセクトとは?
「あるシェープファイルで別のシェープファイルを切り取って,両方の情報を併せ持つ新たなシェープファイルを作成すること」
商圏分析などの空間解析をするときにしばしば用いられます…
インターセクトの設定
入力フィーチャには商圏ポリゴン(cvs_sa)とメッシュポリゴン(h12km4_tsukuba)を設定
出力フィーチャには任意の名前を設定する(ここでは「int_cvs_sa」としました)
あとはそのままでOK
インターセクトの完了
インターセクトされたファイルが追加された!
情報ボタン  で確認してみましょう
商圏ポリゴンの面積算出
メッシュの面積を求めたのと同じ要領で,今度はメッシュにより分割された商圏ポリゴンの面積を算出します
テーブルオブコンテンツ「int_cvs_sa」上で右クリックして,属性テーブルを表示させる
オブションから「フィールドの追加」を選んで,形式を設定する(名前は「saarea」としました)
フィールド演算により面積を求める
ポリゴン内の人口を面積で按分
次に,分割された商圏ポリゴン内の人口を面積で按分します
属性テーブルにフィールドを追加(ここでは「meshpop」としました)
1メッシュあたりの面積(mesharea)と分割された商圏ポリゴン(saarea)との比を使う!
分割されたポリゴン内の人口
分割されたポリゴン内の人口が算出できました!
店舗ごとの集計
分割されたポリゴンの人口は求まったので,今度は店ごとに集計する
⇒属性テーブルの「mesharea」上で右クリックして,「サマリ」を選択する
サマリとは?
「共通の属性によって数値を集計すること」
場合によっては,(GISに関係なく)他のことにも使えるかも?
サマリの設定
「個別値で要約するフィールド」には「FacilityID」を選択する
※「何をキーとして集計するか?」を決めるので,今回は「FacilityID(=SHOPID)」を選択します
出力テーブルには,先ほど算出した「meshpop」の「合計値」と設定する
テーブルの指定には任意を名前を入力(ここでは「cvs_pop」としました)
「データを追加しますか?」と聞かれるので,「はい」を選択すると…
各店舗の商圏人口
店舗ごとの商圏人口を算出できました
cvs_pop上で右クリック,「テーブルを開く」を選んで確認してみましょう
商圏人口の図示
せっかくなので,地図上に店舗人口を表示させてみましょう…
「CVS_tsukuba.shp」と「road.shp」を追加します
※「h12km4_tsukuba」と「int_cvs_sa」,「cvs_sa」はもう使わないので,テーブルオブコンテンツから削除しておきます
情報の結合
今,各店舗の人口は求まっていて(cvs_pop),また店舗の地図データ(CVS_tsukuba)もあります.これらをくっつけて一つのデータにすれば地図化ができますが…どうするか?
「CVS_tsukuba」上で右クリックして「テーブルの結合とリレー>テーブル結合」を選択
テーブル結合とは?
共通の情報によって,異なるデータ(シェープファイルやテーブル)を結合させること
図形データと統計データを結合させる時に良く使います
テーブル結合の設定
「テーブル結合に利用する値を持つフィールド(結合されるテーブルの属性)」には「SHOPID」を選択
「結合先のレイヤまたはテーブル」には「cvs_pop」を選択
「結合先のマッチングに利用するフィールド(結合するテーブルの属性)」には「Facility_ID」を選択
※今回は「SHOPID=Facility_ID」
テーブル結合の完了
2つのテーブルが結合されました
ちゃんと「SHOPID=Facility_ID(結合しているため,“CVS_tsukuba.SHOPID”および“cvs_pop.Facility_ID”という名前になっています)」になっているかどうか確認してみて下さい
地図化の設定
「CVS_tsukuba」上で右クリックしてプロパティを選択
「シンボル」タグをクリック,「数値分類>比例シンボル」として,フィールドの値には「cvs_pop.Sum_meshpo」を選びます
※ただし,そのままでは最大値が大きすぎるので,最小値をクリックして…
凡例の設定
最小値の値をここで設定…今回は「0.5」としました
そのほか,好きな色(もしくは形も?)を選んで,OKを押せば…
商圏人口の地図
各コンビニの商圏人口を示した地図が描けました!
余裕があれば,「レイアウトビュー」にして,凡例,縮尺,方位記号,タイトルなどを入れて「地図」として完成させてみて下さい
その他のこと…GISを使うにあたっては
ここまでの実習でやってきたように,GISは地理学に限らず基礎分野・応用分野の学問にとって非常に有用な分析ツールです.でも,「データ(地図データ、属性データ)」がないと分析できません.なので,データがなければ自分で作る必要があるわけです….
地図データのダウンロード
ESRIジャパン
http://www.esrij.com/gis_data/japanshp/japanshp.html
 全国市区町村界データをダウンロード可能
統計GISプラザ
http://gisplaza.stat.go.jp/GISPlaza/
全国市区町村の町丁目界データだけでなく,国勢調査などの統計データも同時にダウンロードできる
国土地理院
http://www.gsi.go.jp/
数値地図2500,25000(道路や鉄道,公共施設など)のデータをダウンロード可能(シェープファイルの形式にするには専用のソフトが必要ですが…)
属性データ(統計データ)のダウンロード
統計データ・ポータルサイト
http://portal.stat.go.jp/
さまざまな分野のデータがエクセルファイル形式でダウンロード可能
総務省統計局
http://www.stat.go.jp/
そのほかにも,都道府県や市区町村で独自に
出しているところもあります。
最後に…
GISソフトはArcViewに限らず様々な種類があります.フリーで手に入るソフトもあるので,ぜひ使ってみよう!
ArcExproler (http://www.esrij.com/index.shtml)
MANDARA (http://www5c.biglobe.ne.jp/~mandara/)
カシミール3D (http://www.kashmir3d.com/)
SDAM (http://land.geo.tsukuba.ac.jp/teacher/murayama/sdam/)