2004年11月22日更新
|
|||
1.はじめに
|
今日,GISの世界では,計量地理学の成果と可視化技術を統合・発展させた
GeoComputation
と呼ばれる学際領域が脚光を浴びている.この分野における重要な研究課題に空間分析のためのプラットホーム構築がある.その先導的役割を果たしたのは,
GeoDa
を開発した L. Anselin であり,最近では J.A. Dykes と D.J.
Unwin が構築したCartographic
Data Visualizer なども注目される. リーズ大学のCCGやペンシルベニア州立大学の
GeoVista
,メイノース大学の NCG
などで精力的に空間分析の研究が進められ,高度な空間分析のモデルや手法がGISで操作可能になりつつある.
このような欧米の動向を踏まえ,本研究はオープンソースソフトウェア(OSS)を活用した空間データ分析マシン(Spatial
Data Analysis Machine:略称:SDAM)を構築し,日本におけるGISの研究と教育に寄与することをめざしている.
|