W 機能
第5図は本システムのホームページ,第6図はシステムの起動画面を示している.メニューボックスが起動画面の上部にあり,ここに主要な機能がまとめられている(第7図).明治統計インターネットGISは地図表示とグラフ表示の二つの機能をもつ.
W−1 地図表示機能
コロプレスマップの作成と条件検索を行う(第8図).
属性値に基づいてクラス分けを行い,クラスに対応する色で単位地域を塗りつぶす.クラス分けの方法には次の3タイプがある.
クラス間の間隔が等しくなるように,コロプレスマップを作成する.メニューバーの「地図表示」ボタンを押して,ウィンドーを表示する(第8.1図).「項目名」から表示したい項目を選択し(第8.2図),「地図形式」から「等間隔」を選択する(第8.3図).階級数は4から7まで変えられる.変更後,ほぼ同時に地図が表示される(第8.3−a図).階級数が適正かどうかは,ヒストグラムの作成により検討できる(第8.3−a−1図).
一つのクラスに収まる個数が同数になるように,コロプレスマップを作成する.メニューバーの「地図表示」ボタンを押して,ウィンドーを表示する.「地図形式」から「等サイズ」を選択する.階級区分は4段階から7段階まで変えられる(第8.3−b図).階級数の変更後,ほぼ同時に地図が表示される(第8.3−c図).
平均が0,分散が1になるよう属性値を標準化してクラス分けをする.メニューバーの「地図表示」ボタンを押して,ウィンドーを表示する.「地図形式」から「標準化」を選択する(第8.3−d図).標準化の場合,階級数は7段階に固定されている.
これは,現在選択されている項目に対して条件を設定して,それに該当する市郡を指示する機能である(第9図).論理式(第9.1図),そして属性値(第9.2図)の順で指定する. 属性値を入力する際に参考になるように,入力フィールドの下に属性の最大値・最小値が表示される. 属性値を入力すると最初にヒット件数が示され(第9.3図),ほぼリアルタイムで地図が描かれる.指定した条件に一致する市郡は赤色で,それ以外は黄色で表される(第9.4図).
拡張機能がツールボックスウィンドーにまとめられている. メニューバーのツールボックスボタンを押すと表示される(第10図).ウィンドー内の一番下の「終了」ボタンを押すと,ツールボックスウィンドーの表示が終了する.
マウスを任意の市郡のポリゴン上でクリックすると,該当する市郡の現在選択されている項目の値が表示される(第11図).「ラベル表示」ボタンを押せば,市郡名が現れる(第12図).
これは現在描画されている地図の範囲を拡大・縮小・移動表示する機能である.任意の点からマウスをドラッグすると「拡大」できる.拡大範囲がピンク色の矩形で表示され(第13.1図),マウスボタンを離すと指定された範囲が描画される(第13.2図).
「縮小」では,任意の点をクリックすると,現在の表示範囲の縦横2倍の範囲,すなわち1/4に縮小されて表示される(第14図).
「移動」では,マウスを任意の点でドラッグすると,現在の地図範囲と同じ大きさの矩形がピンク色で表示され(第15.1図),マウスを動かすと同時にこの矩形も動く.マウスを放すと,その時点での矩形の位置に移動する(第15.2図).
散布図では,通常の一般的機能に加え,ESDA(Exploratory Spatial Data Analysis, 探索的空間データ解析)の機能も有している(第16図).ESDAはEDA(Exploratory Data Analysis, 探索的データ解析)の空間分析への拡張である.点分布パターン分析など,従来の確率モデルを前提とする分析方法はCSDA(Confirmatory Spatial Data Analysis, 確定的空間データ分析)と呼ばれる.
縦軸と横軸の項目と年次をそれぞれ選択して(第16.1図),「OK」ボタンを押すと散布図が表示される(第16.2図).
マウスで任意の点をクリックすると第17.1図のように,点の市郡名と縦横軸の属性値が表示され,同時に該当する市郡の地図が描かれる(第17.2図).
「拡大」では,マウスでドラッグした範囲(第18.1図)を拡大する(第18.2図).「縮小」では,マウスでドラッグした範囲が縮小される.「元のスケール」は最初の画面に戻す機能である.
情報を得たい領域をマウスでドラッグして選択する(第19.1図).マウスを放すと同時に,ヒット件数が表示され(第19.2図),ウィンドーを閉じると,選択された点に対応する市郡が赤い色で示される(第19.3図).地図表示の後,拡大・縮小機能が利用できる.
散布図の表示を終了する.
各項目に関する時系列変化の折れ線グラフを表示する.最初に,任意の市郡を地図上で指定するとダイアログボックスが表示される.次に,年次(4・3・2各年次)とそれに対応した項目を選択すると,グラフが描かれる.項目を変更する際は,グラフの「項目選択」ボタンを押すと再びダイアログボックスが表示されるので,再度,年次と項目を選択する(第20.1図).するとグラフが表示される(第20.2図).