X 利用方法−「人力車」を例に−

 人力車の台数の変化を例に,本システムの使用方法を説明する.

 最初にメニューの「地図表示」ボタンを押す.ダイアログボックスより年次を指定し(ここでは明治12年),それに連動して表示される項目から「人力車」を選択する.次に,地図表示方法を選択し(ここでは階級値の数の等しい「等サイズ」),最後にダイログボックスの下にある「OK」ボタンを押すと,属性データの読み込みを開始する(第21.1図).電話回線で14,400Baudのスピードでは,サーバーの利用状態にもよるが,1,2分で属性データの転送が終了する.データの読み込みが終わると地図が表示される(第21.2図).作成された地図をみると,関東,東海,近畿地方でとくに人力車が普及していることがわかる.階級数を4にしてみよう(第21.3図).リアルタイムで第21.4図が描かれる.

 ついで,地図表示を「等間隔」とし,階級数を7にしてみよう(第21.5図).人力車に関しては,台数が突出した市郡が存在するので,もっとも低い階級(青)に ほぼ全市郡が分類される.ダイアログの「ヒストグラム」ボタンを押すと,各階級に対応した散布図が表示される(第21.6図).

 第21.7図は「標準化」を選択した結果である.人力車の分布の地域的な差異が「等サイズ」や「等間隔」と比べて明瞭に示されている.

 次に27年後の明治39年の人力車台数の分布を見てみよう.再びメニューより「地図表示」ボタンを選択する.表示されたダイアログボックスにおいて,年次に「明治39年」を,項目に「人力車」を選択し,「OK」ボタンを押す.データを読み込んだ後,地図が表示される(第21.8図).

 次に人力車に関する東京市の情報を見てみよう.まず関東南部を拡大表示する.次にメニューの「ツールボックス」ボタンを押す.ツールボックスの中の「ラベル表示」ボタンを押し,市郡名を表示する(第21.9図).次に,ツールボックスの中の「情報」ボタンを選択し,地図上の東京市をクリックすると,市郡名と属性値を表示したウィンドーが現れる(第21.10図).人力車台数の変化を見るには,「ツールボックス」から「経年変化」ボタンを選択する(第21.11図).東京市の人力車台数は明治33年にピークを示し,明治39年になると,明治12年のレベルまで激減していることが読みとれる.

 ついで人力車と人口の関係を示した散布図を考察しよう.ツールボックスの中の「散布図」ボタンを押し,散布図ウィンドーを表示する.散布図ウィンドーから「項目の選択」ボタンを押すとグラフが示される(第21.12図).

 はずれ値が存在するので,該当する市郡を調べてみよう.「地図とのリンク」ボタンを押し,ドラッグすると,それに該当する市郡が赤で表示される(第21.13図).この例では「大島」が表示されている.

  


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