東京都心部における空間利用の分析が課題とされ,履修者は都心空間に各自で設定した範囲を対象にして,既存の白地図をもとに,オフィスや商店等の空間利用を土地区画ごとに調査しました.
(左図:空間情報科学実験で作成された東京都心部の空間利用図の一部)
ここで重視されるのは,データ取得・デジタルデータ化・分析を一貫して自ら作業するという一連のプロセスです.この一連のプロセスによって,履修者は地域を自分の目で見て,そこに課題を発見する能力を養うことができるでしょう.地理学の分野においてGIS教育を行う意義は,決してGIS操作技術のみを修得するだけではなく,課題発見・データ取得・そして分析の力を統合的に身につけることであるとスタッフは考えているのです. |